フレーム




私の挨拶が気に入らなかったのか、

私の隣に座って

私の肩に長い腕をまわすと、




「ご近所さんに先輩は、かたくない?」


「えっと……瀬戸君?」




そう呼び方を変えると、

さらに強く引き寄せられる。


な、何だか…嫌そう?




「俺の家族みんな瀬戸だけど?」


「え、じゃあ…た、太一君」




近すぎる太一君の顔はとても見れなくて、

下を向いてしまう。




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