フレーム
って、頭軽く下げてた。」
「……それ、環奈のお守り事件の時に言ってよー。
あの時の太一、
全然俺の話聞いてなかったのは
そういうことねー、知ってたんだね。」
隼人は俺の話を聞き終えると
そう薄い目で俺をチラッと見てから、
棚の方に目を移した。
ちょっと不機嫌になった隼人は
ああやって目を細める癖がある。
でも、それだけ環奈のこと
気にしてるってことだよな。
「言っていいか迷ってたんだよ。
肝心な何があったかは分かんねーし…」
俺の知らない間にも
仲良くなっている環奈と隼人。
俺も同じ学年だったら
なんて思いながら、
俺はそう隼人に説明した。