フレーム





「あー、そうですか。

……水浸しね、

確かに環奈なら、
写真のためにそのくらいしそうだね。」




そう、相変わらず不機嫌な態度のまま

隼人は俺の方を見た。


気にしないでおくか…。




「だろ?

環奈ならありそう…環奈もう寝たか?」




あえてもう一度謝ることはしないで、

不機嫌な隼人の気をそらそうと

物音がしなくなった環奈がいる部屋の方を指さすと、




「どうだろ…覗くか」




隼人はそうニヤッと笑いながら

立ち上がったんだ。





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