フレーム
月曜…
誰かに私と太一君が
つけられていたかもしれない日。
今週の行き帰りは
ずっと隼人といたから安心しきっていた。
「お、覚えてるよ!
写真撮る時以外はちゃんと気をつけ…
写真撮る時も気をつけます。」
「よろしい」
太一君の私の掴む手が少し強くなったため、
私が渋々言い直すと、
太一君は私の肩を軽く叩いてはなしてくれた。
写真撮る時も、
どうやって気をつけよう…?
幸いにも花崎以外に
関東大会出場校となりそうな学校は
このブロックにあと2校しかない。
みんなと離れることは
そんなに無いよね?
そう少し安心しながらも、
カメラを持って体育館に入ったんだ。