フレーム
東京予選2
太一side
「…あー、よく寝れた。」
閉め忘れていたカーテンのせいで、
やけに部屋が明るい。
まあ、寝坊しなかったから
結果オーライ?
そう思い直し起き上がろうとすると、
Tシャツの胸のあたりを
何かに掴まれ目を移す。
「…!?」
うっわ…
可愛いすぎかよ。
てか、半分忘れてたんだけど…。
スースーと寝息をたてて、
俺の服に引っ付いて寝ている環奈。
朝からこれはやばい。
思わず無くなりそうになった理性を取り戻すと、
環奈ごと起き上がって、
肩を軽く揺する。
「おーい、環奈ー?」
「ん……あれ?
太一、君?…太一君!?」
俺を見上げて、
目を覚ました環奈は
大きく目を見開いて
そう俺から離れると、