フレーム
「〜〜!!」
何か言い返さなきゃいけないのに、
うまく言葉がまとまらない私に、
「誰にも言わないって」
隼人が少しかがんで
私の耳元でそう言う。
勝ち誇ったような隼人の笑みと、
わざとらしく私と目線を合わせる格好に
なぜだか悔しさがこみ上げる。
このニヤニヤは太一君のがうつったのか、
それとも隼人のが太一君にうつったのか…
小さい子を相手にするように、
腰を曲げて私と目線を合わせる隼人。
何センチ、あるんだろ?
まあ太一君のが高いけどね!
太一君のが!!
そして、そう心の中で言い返しているのが
伝わってしまったのか、