フレーム
リビングの机に置いてある紙に
《急な仕事入っちゃった!環奈ごめん!》
そう書いてあるのを見て
ため息をついた。
「なんで電話してくれないかなぁ」
いっつも急なんだよなぁ。
今更怒らない、けど、
だけどさ…
そう我が父に呆れながらも
リビングにいると、
ピンポーン
そう、家中にチャイムが鳴り響く。
隼人、か。
…どう、受け流そう?
もちこたえられる自信がほとんど無い。
でも、出ないと…
「…隼人、と太一君!?」
隼人「よーっす!」
太一「お邪魔しまーす」
ドアを開けるとそこには、
隼人だけでなく、太一君もいて…
「なっ……え!?」
私を通り越して、
無理矢理家に上がると、
隼人「ドア開ける前にちゃんと確認しなよ?」
太一「まあとりあえず、古典の勉強する準備ね」
そう言って2人ともニヤッと笑ったんだ。