フレーム




隼人side



桜田さんの声がけで、

環奈が体育館を出て行くと、




白井「今の瀬戸、見た?桜田!見た?!」


桜田「見た見た。」


暁「嫉妬だな、あれは。らしくねぇ」




そう3人の先輩が笑いだし、

俺を支える太一が振り返って




太一「黙ってもらっていいですか!?」




そう言うと、今度は近くにいた部員が笑いだす。



確かに、今のは分かりやす過ぎた。

環奈もキョトンってしてたし……

でも、本当に嫉妬だけなら、良かった。



そう、片足を引きずりながら考えていると、




太一「隼人、お前、環奈のこと、好きなの?」


「は?」




唐突に、そう真剣に、

聞いてきたんだ。






< 410 / 509 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop