フレーム
「……時間つくってくれない?
俺のために。」
そう真剣に言う太一君。
太一君の頼みなら聞くに決まっているのだけれど、
でも、
なんだかいつもと違うような気がして
言葉に詰まった。
タイムアウト終了の声がかけられると、
太一君は何も言えない私に
飲んでいたドリンクを渡すとコートに戻って行った。
何の、話だろう?
私の中学時代の話…とか?
それなら大丈夫。
今なら話せる、けど…
その話ではないような気がする。
隼人「ぼーっとしてんなよ?
ほら、そっち得点入った」
「あっごめん…」
ダメだ、今は集中しないと。
私はマネージャーなんだから。