フレーム




「わ、私は大丈夫です。

……それより」




受け止めてくれたあなたは。


そう聞こうとすると、

私の膝下と肩から、支えてくれていた手を抜きとられる。


わ、私、お姫様抱っこ、されてた…?


今更少し顔が熱くなる。


って何も考えるな。私!!

落ち着いて…



一方、助けてくれた謎の男の子は

何でもないように、



「あぁ、俺はいいから。

一応聞くけど、何でいきなり…」


「あ、写真」




お姫様抱っこがどうとかの恥ずかしさも一瞬で忘れて、思い出す。


謎の男の子の質問に、被せるように呟いてしまったんだ。





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