フレーム





太一side




バンッとボールが床に叩きつけられる音を聞きながら、




「休憩ー!」




そう部員のみんなに声をかける。

俺は桜田さんが引退してから花崎のキャプテンになった。

キャプテンになってやっと慣れだした4月終わり頃、

テレビのニュースで"高槻環奈"という

俺の彼女のフルネームが目に入り、

テレビの音量を上げると

どうやら、めちゃくちゃ凄い賞を環奈が受賞するかもしれないというニュースだった。

いつも一緒にいるとそんな気がしないが、

環奈は凄いやつなんだと改めて実感した。


今は授賞式出席のため日本にいないが、

早く会いたくてたまらない。




隼人「何考えてんの?」


矢野「高槻ならいないぞー」


「うるせーよ」




そう軽く2人をかわしていると、

体育館の入り口に頼もしい先輩達がいたんだ。




桜田「久しぶりー!元気してる?」


白井「おーおー、相変わらずだなぁ」





< 506 / 509 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop