最期の贈り物 ‐君への愛‐
「カラ……コン?」
金色のカラコンをしているのかな。
暗闇なのに、何故か瞳だけ輝いているの。
「あ?」
「あなた、カラコンしてるんですか?って」
一回じゃ理解できなかったようなので、私は彼の瞳を指さして言った。
彼は、自分の目に手をやって、あぁ、と納得した。
「してるけど」
「やっぱり。男の人もカラコンするんですね」
女の人だけがカラコンするんだと思ってた。
男の人もするのかぁ。
一つ知識が増えたや。
「するだろうよ。お前だってするだろ?」
「しないです」
だって、目に異物を入れるってことだよ?
絶対痛いし、やるのに時間かかりそう。
カラコンをする意味とはなんだろう。
コンタクトならメガネが嫌いだから、とか理由があるわけだけど、カラコン……、目の色をカラフルにして楽しいのかな。