最期の贈り物 ‐君への愛‐
「燐!朝から集まろうつったの、お前だろ!」
……はい?
金髪のいかにもチャラそうな男子が開けた瞬間に、声をあげた。
そりゃまぁ、隣に家が建っていたら「うるさい!」と怒られそうなくらいに大きく。
そして、当の本人は家の中にいる。
「ってうわぁ! 誰だよ、お前! 可愛いじゃん!」
「……たろう、お前うるさいから。 ビックリしてんじゃん、相手」
金髪の人がワーワー騒ぐと、隣にいたツヤツヤの黒髪の人が注意した。
おぉ、この人はまともそうだ……。
目の前には、たくさんの男の人がいる。多分、全員高校生な感じがする。
金髪の人、黒髪の人、茶髪の人、なんでか分からないけどピンクの髪が似合う人、金に茶色のメッシュが入ってる人……。
なんて明るい髪の組み合わせだ。
「たろうの声、中まで聞こえてんだけど。 うるせぇ」
対応に困っていると、後ろから燐が現れた。
やはり、たろう……さん?の声はうるさかったようだ。
燐をみると、たろうさんはまた声をあげた。
「燐っ、お前、この子誰だよ!? 彼女か?」