最期の贈り物 ‐君への愛‐
「えぇぇぇ!?」
驚きのあまり、たろうさんと並ぶくらい大きな声を出してしまった。
いや、まさか、燐とは思わなくて……。
皆、私がこんなに大きな声を出すとは思っていなかったようで、びっくりしている。
「あっ、ごめんなさい……」
「なに、俺、そんなに強そうな感じしねぇってこと? 本当に俺、総長だから。 あと、蘭風って全国でNo.2の結構つえーとこなんだけど」
「えぇぇぇ!?」
No.2!?全国で!?それって強すぎじゃない!?
全国で、いくつ暴走族があるのか知らないけど、上から数えた方が早いということは、暴走族が少なくても強いところだろう。
その暴走族の総長が燐……?
「はははっ、優恵ちゃん、ビックリしすぎ! 燐、ちょー強いんだよ。 負けたことないもんね、燐」
副総長のたろうさんは、誇らしげに燐を見た。
燐は、まぁ、と頷いた。
す、すごい……。 私も、強くなってみたいなぁ。
いーっつも真面目に勉強して、飽き飽きしていた。
燐のそばにいたら、私も強くなれたりしないかな。