最期の贈り物 ‐君への愛‐


でも、気になるなぁ。さっきの人。


コンビニに用があったようじゃなさそうだし。


本当に私に忠告するためだけに、ここに来たのかなぁ?


それなら……、ちょっと悪いことしちゃったかな。


いやいや、勝手に喋られただけ!私は……悪くない、はず。




「あっれー?こんなところに、かわい子ちゃんがいる〜」




「ホントだー。なになに、かなり可愛いじゃん!ねぇねぇ、君、俺らと遊ばねー?」




さっきの人の変なやつ、とはこういう人たちのことを言うのか。


顔の距離近いし。目の焦点あってないし。


前歯もかけてる……。少し、酒臭い。




「ねっ、俺らと遊ぼ!いいことして上げるから、ね?」




私の腕を掴んでくる。


い、痛いし、気持ち悪い……。


ほっそーい、なんて下心丸出しで言ってくるもんだから、私の背中が震えた。


ちゃんとさっきの人の言うこと聞けばよかった。


怖い、怖い……!
< 8 / 45 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop