バカの日記 ― Time Slip ―
そして、後ろに振り向くと、目の前にいるやつは、「すまん、こっちだった」といってなにかをだした。
木で作られた、少し太めの棒。
そう、目の前にいるやつは、木刀を出したのだ。
(殺す気かっΣ( ̄□ ̄;)
顔が青ざめてきた。
(ひぃ……っ(ノ><)ノ)
【ピーッ】
! ! !
「な、なんだあ!?」
「チッ)きやがったか」
………なにが?
【なにをしとるのじゃ!】
目の前にいるやつの前に、頭に天使の輪をつけたユーレイみたいなおじいさん?が出てきた。
目の前にいるやつは小さくチッと舌打ちした。しかし―――
【神様に向かって舌打ちじゃと?!】
「ぎゃ・・っ!?」
【ほう――先客がいたのかい。わしももう歳(とし)じゃのう―――……。】
するとそのおじいさんは手に持った杖から目線をはずし、俺のほうに振り向いた。
【おどろかせてしまってすまんかったのう………。】
おじいさんはここで一旦(いったん)止めると、俺とおじいさんにしか聞こえない声でつぶやいた…………―――。
〈よくぞ来てくれた。ありがたや………探していたぞ、蓮―――〉
俺にはその意味がわからなかった。