ストーカーは俺より人気者
『………ちょっと見てみたいなー
そのストーカーちゃん……』
「こ、浩二……!」
俺を助けてくれるんだな!?
『お前の外見だけでストーカーするなら分かるけど…
お前の中身まで知ってストーカーする女の子……
気になるね〜?』
「おい、それは俺の性格が悪いって言いたいのか?」
『えっ?そう言ったの、聞こえなかった?』
「浩二!てめぇ!」
俺のどこが悪いって!?
俺は女の子には紳士だぞ?
どこが悪いんだ?
『だって、お前さ……
口悪いし、態度でかいし…
女の子に優しいって言っても…
それは、女の子からお金を取るためだろ?
金のない女をお前は相手にしないだろ?』
「当たり前だろ?
金のない女と遊んでどうするんだよ?」
俺に欠点があるとするなら、それは……
俺が貧乏なこと……
貧乏だから金が必要なんだよ
女が金くれるって言うなら、それに付き合って金もらうしかねぇだろ?
『そんなお前につきまとう女の子を見てみたいよ…』
「………」
そう言って浩二は、放課後俺と一緒に下校した