真面目社長が恋に落ちたら
３限目
平日の仕事と学校に追われて気づけば金曜日の夕飯時カフェテラスで今日も桜さんと慎吾くんと食べていると


「洋子ちゃん、何かあった？」


そう桜さんに聞かれた。


「そうね、今日は会った時から眉間にシワ寄ってるわよ？」

慎吾くんにもそう言われる。


「そんなに顔に出てた？」

２人に聞くと


「「洋子ちゃんは顔に出るタイプよ！」」

声を揃えて返された。


バレているなら話してしまった方が早そうで社長とのランチからの告白されて週末にデート決定までの流れを話した。


すると


「もー、なんでそういう事を早く言わないのよ！」

慎吾くんがプリプリしている。


「ホントよね。もっと早く聞いとけば後押しグッズやら何やら出来たのに。」

ちょっと悔しそうな桜さん

後押しグッズって何ですか？


「約束は何時なの？」

そう聞いてきた慎吾くんに

「11時に迎えに来てくれるって。車でドライブしながら移動して海沿いの水族館に行くの。」


そう言うと


「それじゃあ、この間課題で作ってた白のワンピースにそのサンダルで良いから着て準備して９時に私のお店に来るのよ！」


ビシッと指さしながら言う慎吾くん。


「なんで、慎吾くんのお店に？」

そう聞くと

「デート用にバッチリ可愛くヘアメイクしてあげるわ！」

とってもやる気に満ち溢れた眼差しと気合いの拳を見て、これは避けられないと諦めた私は


「お願いします。」

と答えるのだった。
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