真面目社長が恋に落ちたら
色々話しながらショーを見てからまた残りの水槽を見て回り水族館を出ると夕方になっていた。


「洋子ちゃん、夕飯も一緒に食べよう。お店予約してるから。」

そう言われたので頷く。


今日はほとんど手を繋いでいた。
車に乗るので手を離した時少し寂しく感じた。


「今日は中華にしようと思って。」

そう言って車を走らせて着いたのはテレビの取材も来るような有名店。


「本格的な中華なんて初めてなんですけど、こんな有名なお店に連れてきてもらって良かったのか・・・」


「美味しいから洋子ちゃんと一緒に食べたくてね。僕に付き合うと思って。」


そう和やかな雰囲気だけど断れない空気にそのまま流されてお店に入ると個室に案内される。


あの中華特有の回転するテーブルがある。


「さ、適度に色々摘めるように持ってきてくれるからね。まずはお茶飲もうか。」


少し待つうちに次々料理が運ばれてくる。

青椒肉絲に北京ダックに水餃子、麻婆豆腐にフカヒレスープ。
それに餡掛炒飯が来た。

どれも美味しそう。

「ふふ、洋子ちゃん目が輝いてるよ。」


うぅぅ、食い意地張ってると思われたかな。


すこしバツの悪い顔をすると


「ごめん、洋子ちゃんに美味しく食べてほしいから喜んでくれてるので嬉しくてね。」

「さ、食べようか。」


そうして食べた本格中華はどれも美味しくて。

ちょっとずつ色んなものが食べれて満足した。

沢山あったと思ったのに守さんは意外にもよく食べるみたいで綺麗に無くなって揚げ団子とジャスミンティーもしっかり頂いていた。

甘い物もいけるみたいだ
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