真面目社長が恋に落ちたら
送ってもらう道の途中で規制線が張られている。
視線を先に移すと火事なようだ。
よくよく見ると燃えているのは・・・
「ウソ、なんで?」
燃えているのは下宿だった。
呆然と車内から眺める景色の先は真っ赤な炎と黒い煙が立ちのぼっていた。
守さんが近くのコインパーキングに停めてくれて規制線近くまで行く。
そこまで着いて近くにいる消防士さんに守さんが声を掛けた。
「すみません、この子そこの下宿に住んでる子なんですが状況はどうなってますか?」
「建物内に居た人は避難して無事ですが、建物自体は全焼になりそうですね。」
そう言った。
おばさんも周りの下宿人も無事な様でホッとする。
「御名前確認させて頂いて宜しいですか。」
「はい、秋野洋子です。」
そう答えるも、あまり思考は回っていない。
どうしよう・・・
全部燃えたって事だよね。
私の持ち物今持っているものだけ?
住むところもなくなって、学用品に生活用品も。
全て揃えられる程の余裕なんて無いのに。
燃えてく下宿を見て動く事も何も出来ない。
「洋子、洋子!」
そう肩を掴んで呼ぶ守さんにやっと気付いて焦点を結ぶ。
視線を先に移すと火事なようだ。
よくよく見ると燃えているのは・・・
「ウソ、なんで?」
燃えているのは下宿だった。
呆然と車内から眺める景色の先は真っ赤な炎と黒い煙が立ちのぼっていた。
守さんが近くのコインパーキングに停めてくれて規制線近くまで行く。
そこまで着いて近くにいる消防士さんに守さんが声を掛けた。
「すみません、この子そこの下宿に住んでる子なんですが状況はどうなってますか?」
「建物内に居た人は避難して無事ですが、建物自体は全焼になりそうですね。」
そう言った。
おばさんも周りの下宿人も無事な様でホッとする。
「御名前確認させて頂いて宜しいですか。」
「はい、秋野洋子です。」
そう答えるも、あまり思考は回っていない。
どうしよう・・・
全部燃えたって事だよね。
私の持ち物今持っているものだけ?
住むところもなくなって、学用品に生活用品も。
全て揃えられる程の余裕なんて無いのに。
燃えてく下宿を見て動く事も何も出来ない。
「洋子、洋子!」
そう肩を掴んで呼ぶ守さんにやっと気付いて焦点を結ぶ。