真面目社長が恋に落ちたら
「洋子、とりあえず必要な物を買いに寄り道するよ。」

そう微笑んで車を運転しはじめた。

向かった先は大きなディスカウントストア。
私もちょこちょこ来たりする色んなものが結構な高さまで並べられてる某ショップ。


「守さんもこんなお店来たりするんですね・・・」

思わず呟くと


「え?結構色々売ってるし遅くまでやってて便利だよね。ちょこちょこ来てるよ?」

そう言ってまずメイクのコーナーに行くと

「メイク落としとか化粧水とかいるでしょ?ほら、カゴに入れる!」

なんか随分と守さんも砕けてきたような。
でも嫌じゃないし、あんな事のあとだけどお買い物デートみたいだ。
しかも今回は慣れた場所なのでホーム感が強い。

いつも使ってる洗顔料やメイク落としにオールインワンジェルを入れた。

「化粧品は?」

そう聞かれたので

「今日は守さんとお出かけだったので化粧ポーチ持ち歩いてたんで大丈夫。」

「それじゃあ、寝るとき用のルームウェアと下着は選んで先に買っておいで。とりあえず明日の分をね。」

そう言うとサッとお財布出そうとするので

「それくらい自分で買うから!!」

そう言うと先に女性物の衣料のコーナーに行き下着とシンプルなルームウェアを選んでお会計を済ませた。

「お待たせしました。」

そう言って会計から戻ると

カゴにコップに歯ブラシ等など増えている。

「これ、ペアになってて良いかなって思って選んじゃったよ。」

にこにこしている守さんがちょっと可愛い。

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