眠り姫の憂鬱
ショウゴさんのお休みの日に合わせて退院する事になり、
日曜日の11時。ショウゴさんがやって来て、退院の手続きをしてくれている。
ショウゴさんが用意してくれていた品の良いワインレッドの花柄のワンピースに着替えて待つ。もちろん、というか、事故の時、汚れたコートの代わりの温かそうな軽いコートや、ワンピースと同じ色の踵の低い高級な靴やバッグも一緒に添えられていた。
頭の傷はもう髪で隠れるくらいで、胸の柔らかいコルセットを着けているだけだ。
数日前からシャワーもシャンプーも許可されていたので、
今朝もシャワーをゆっくり浴びておいたから、清潔ではあるかな。
顔色は少し白いようだけれど、元から、肌の色は白いようだし…
少しだけ、『お母さん』が用意してくれた化粧品で薄くメイクをしておく。
『お母さん』が用意されたスーツケースに使っていた荷物を詰めてくれる。
主にショウゴさんがお見舞いに持って来てくれた部屋着や本や、小物だったけれど…
今の私にとってはいちばん馴染みのある大切な物だ。
日曜日の11時。ショウゴさんがやって来て、退院の手続きをしてくれている。
ショウゴさんが用意してくれていた品の良いワインレッドの花柄のワンピースに着替えて待つ。もちろん、というか、事故の時、汚れたコートの代わりの温かそうな軽いコートや、ワンピースと同じ色の踵の低い高級な靴やバッグも一緒に添えられていた。
頭の傷はもう髪で隠れるくらいで、胸の柔らかいコルセットを着けているだけだ。
数日前からシャワーもシャンプーも許可されていたので、
今朝もシャワーをゆっくり浴びておいたから、清潔ではあるかな。
顔色は少し白いようだけれど、元から、肌の色は白いようだし…
少しだけ、『お母さん』が用意してくれた化粧品で薄くメイクをしておく。
『お母さん』が用意されたスーツケースに使っていた荷物を詰めてくれる。
主にショウゴさんがお見舞いに持って来てくれた部屋着や本や、小物だったけれど…
今の私にとってはいちばん馴染みのある大切な物だ。