【短】愛の病
その後、あやちゃんには、掻い摘んであたしの思ってることを言ってみた。
あたしの言葉を聞いた時のあやちゃんの幸せそうな顔は、当然あたしだけのもの。
そして、あたしはあやちゃんにこう、言われたんだ。
「明日から、ネームつけよっか?『しんじょー専用』って」
病気のように、苦しくて追い詰められるような感情は苦手だ。
あやちゃんが居れば、それだけで幸せだから。
症状がひどくなったとしても。
逃げずにちゃんと向き合っていこうね。
え?
それはどんな病気かって?
それは、あやちゃんが教えてくれたんだよ?
これが、「愛の病」なんだって。
Fin.