君と見上げた空はもう一度
笑顔で話す梨花は確かに可愛いと思う。
ただ、好きかというと別だ。
例えそれが梨花じゃなくても多分同じだ。
鼻歌まじりにパンを食べる梨花を見ていると俺が見ているのに気づき、すぐに目をそらした。
「恥ずかしいの?梨花。」
俺が少し笑いながらたずねる。
「だって陸だから。」
そう言った梨花の顔は真っ赤に染まっていた。
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