君と見上げた空はもう一度
家に着き、ソファに横になり目をつむる。
起きた時にはあたりは暗くなっていた。
ジュースを持ちベランダに出る。
今日は満月か。
一人で見上げる何百回目かの満月。
手を伸ばしたら届きそう、と微笑む彼女はもう横にはいない。
それでも、何もなかったかのように輝き続ける月はとても切なく感じた。
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