君と見上げた空はもう一度
「綾はね、心臓の病気なの。だから小さい頃から体が弱くてね。それで少し悪化したらしいから今は入院してるの。」
俺の持っていたコーヒーが少しこぼれた。
冷静なのね、良子さんは悲しそうな目でこちらを見ていた。
「何で、何で綾は言ってくれなかったのかな?」
「言えなかったんじゃない?私にはわかるかな。綾の気持ちが。」
良子さんは少し微笑みそう言った。
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