君と見上げた空はもう一度
綾は陸のいた階段の逆側にいた。
花火、綺麗だな。
私と陸は花火のようだ。
とても短い時間一緒にいて。
その時はとても輝いていて。
けどすぐに離ればなれになって散ってゆく。
切なくて涙が出そうになる。
だが綾はすぐにその考えをかき消す。
私と陸は離れたままじゃない。
必ずもう一度会える。
そう思い立ち上がった。
< 56 / 58 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop