君と見上げた空はもう一度
エピローグ
厳しい寒さの冬があけ、この街にも春が訪れた。
湖のある公園には満開の桜の木が彩りをそえている。
そのうちの一本の木に寄り添うように座っている陸と綾。
「陸。陸が来たいって言うから来たのに、寝ないでよ?」
「分かってるよ。心配すんなって。」
そう言いながらも目は開けてくれない。
「結局寝てるじゃん。」
「寝てないって。」
そう言い私を抱きしめてくれる。
こんな平凡なやりとりが幸せに感じる。
私たちはきっと、いや必ず愛し合ってる。
だからこれからはずっと一緒にいて、ずっと笑いあえる二人でいようね。
そんな大好きな君は私に言う。
「今日の空は何色に見える?」
< 58 / 58 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

いつかまた君のそばで
桜庭圭/著

総文字数/1

恋愛(純愛)1ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop