風花が舞う
*第1章* ~色のない日常~
「あすかside」
いつものようにケータイのアラームが鳴る。
「~♪」
眠たい体を起こしてリビングへと向かう
「おはよう…」
そこに美味しそうな朝食があるのを私は1度も見たことがない。これってやっぱ普通じゃないのかな。あるのは市販のパンのみ。
「お前がもっと早く起こさねーからこうなるんだろーが!!早く車の鍵持ってこいよ!!」
「何回も起こしたわよ!!だったらこれから1人で起きなさいよね!!」
「うるせえ!!!」
……また出た。夫婦喧嘩。
夫婦円満?そんなのほんとに存在するの?もし世の中にそんな幸せな家庭があるのならぜひとも1泊止めていただきたいものだ。それぐらい私の夫婦は仲が悪かった。
園田あすか
田舎暮らしの15歳。
身長145cmという小ささ。
勉強は下の下。部活はバスケ部に所属していたけどいじめられたりハブられたりしたことがきっかけで先生に相談してもそんなのどこにも証拠がない、お前が悪いと言われ結局中2の夏に辞めてしまった。
今思うと辞めて正解だったのかな。
…もう昔の話だけどね。
急いで支度をして制服を着て学校に行く。
「行ってきまーす」
春の冷たい風とそして暖かい太陽を浴びながら慣れた道を自転車で走る。
森林だらけの道を20分もこげばあっという間に学校へ着いてしまう。
「おはよー!」
「おはようございまーす!」
「ねぇねぇ、新しいクラス慣れた?」
そんな声があちらこちらで聞こえてくる。
靴箱で上履きに履き替え新しい教室へと向かう。
今日は何して過ごそうかな…。
私は友達もそんなに多い方ではない。
むしろめちゃくちゃ少ないと言っていいだろう。今回クラス替えで友達何人かは違うクラスになってしまった。今、私のクラスの中で気軽に話せる人は大体3人くらいだろう。
そのぐらい私は薄い人間だった。
「おはよ!あっすー!」
「あ、ゆうちんおはよ!」
石上ゆう
私の唯一話せる友達の1人。
ゆうちんとは幼稚園から一緒の幼なじみ。
美術部に所属していて身長はあたしとほとんど変わらないほどの身長差。その差も3mmだとか笑。性格はふわふわ系女子でみんなからも親しまれてるあたしとは正反対な女の子。
「今日も寒いねー」
「まだ春って言っても4月だしまだまだ寒い時期は続きそうだね笑」
「ほんとにね笑田舎だから余計に寒い笑」
「春休みも終わっちゃったしこれからの学校だるすぎる~」
そんなたわいもない話をして朝のチャイムが鳴る。
授業を受けてあっという間に清掃の時間。
教室である人と目が合う。
中野玲
あたしの片想いの人だ。
小学校6年生~中3の今もずっと片思いしてる人でもある。
玲はどちらかというと無口タイプでかなりクール。周りからもイケメンと言われてて運動も抜群。部活はテニス部に所属している。
始まりは小さい頃流行ったDSのどう〇からだった。玲も意外にやっていて2人でその話しで盛り上がったことがきっかけだった。2人でどう〇をするために公園で遊んだこともあった。教室ではよく髪をひっぱられて遊ばれて追いかけ回したこともあるし、電話もして、玲の家に友達も一緒に連れてお邪魔したこともあった。
楽しくて面白くてなんか胸がソワソワしてキューキューするこの気持ち。きっとこれが恋なんだと思った。
小学校6年生の時に玲を呼び出して靴箱で告白したことも今も鮮明に覚えている。
玲の反応は「俺も」でもなく、「ごめん」でもなく、ただ照れていた。腕で口元を抑えるくらい。告白を聞いていた周りに「今の誰かに言ったら殺す」なんてことも言っていた。
それから中学1年生になったある時関係が一気に崩れていった……。
いつものようにケータイのアラームが鳴る。
「~♪」
眠たい体を起こしてリビングへと向かう
「おはよう…」
そこに美味しそうな朝食があるのを私は1度も見たことがない。これってやっぱ普通じゃないのかな。あるのは市販のパンのみ。
「お前がもっと早く起こさねーからこうなるんだろーが!!早く車の鍵持ってこいよ!!」
「何回も起こしたわよ!!だったらこれから1人で起きなさいよね!!」
「うるせえ!!!」
……また出た。夫婦喧嘩。
夫婦円満?そんなのほんとに存在するの?もし世の中にそんな幸せな家庭があるのならぜひとも1泊止めていただきたいものだ。それぐらい私の夫婦は仲が悪かった。
園田あすか
田舎暮らしの15歳。
身長145cmという小ささ。
勉強は下の下。部活はバスケ部に所属していたけどいじめられたりハブられたりしたことがきっかけで先生に相談してもそんなのどこにも証拠がない、お前が悪いと言われ結局中2の夏に辞めてしまった。
今思うと辞めて正解だったのかな。
…もう昔の話だけどね。
急いで支度をして制服を着て学校に行く。
「行ってきまーす」
春の冷たい風とそして暖かい太陽を浴びながら慣れた道を自転車で走る。
森林だらけの道を20分もこげばあっという間に学校へ着いてしまう。
「おはよー!」
「おはようございまーす!」
「ねぇねぇ、新しいクラス慣れた?」
そんな声があちらこちらで聞こえてくる。
靴箱で上履きに履き替え新しい教室へと向かう。
今日は何して過ごそうかな…。
私は友達もそんなに多い方ではない。
むしろめちゃくちゃ少ないと言っていいだろう。今回クラス替えで友達何人かは違うクラスになってしまった。今、私のクラスの中で気軽に話せる人は大体3人くらいだろう。
そのぐらい私は薄い人間だった。
「おはよ!あっすー!」
「あ、ゆうちんおはよ!」
石上ゆう
私の唯一話せる友達の1人。
ゆうちんとは幼稚園から一緒の幼なじみ。
美術部に所属していて身長はあたしとほとんど変わらないほどの身長差。その差も3mmだとか笑。性格はふわふわ系女子でみんなからも親しまれてるあたしとは正反対な女の子。
「今日も寒いねー」
「まだ春って言っても4月だしまだまだ寒い時期は続きそうだね笑」
「ほんとにね笑田舎だから余計に寒い笑」
「春休みも終わっちゃったしこれからの学校だるすぎる~」
そんなたわいもない話をして朝のチャイムが鳴る。
授業を受けてあっという間に清掃の時間。
教室である人と目が合う。
中野玲
あたしの片想いの人だ。
小学校6年生~中3の今もずっと片思いしてる人でもある。
玲はどちらかというと無口タイプでかなりクール。周りからもイケメンと言われてて運動も抜群。部活はテニス部に所属している。
始まりは小さい頃流行ったDSのどう〇からだった。玲も意外にやっていて2人でその話しで盛り上がったことがきっかけだった。2人でどう〇をするために公園で遊んだこともあった。教室ではよく髪をひっぱられて遊ばれて追いかけ回したこともあるし、電話もして、玲の家に友達も一緒に連れてお邪魔したこともあった。
楽しくて面白くてなんか胸がソワソワしてキューキューするこの気持ち。きっとこれが恋なんだと思った。
小学校6年生の時に玲を呼び出して靴箱で告白したことも今も鮮明に覚えている。
玲の反応は「俺も」でもなく、「ごめん」でもなく、ただ照れていた。腕で口元を抑えるくらい。告白を聞いていた周りに「今の誰かに言ったら殺す」なんてことも言っていた。
それから中学1年生になったある時関係が一気に崩れていった……。