飛べない鳥に、口づけを。




結婚。

その言葉を聞いて、一瞬身が固まった。

心臓が大きな音を立てる。



結婚か……

そうだよね、樹君も結婚するような歳だから。

そして、あたしももうすぐ二十五歳になるというのに、彼氏いない歴イコール年齢だ。

そして、いつまで経っても進展のないこの恋も、虚しく終わるのかもしれない。



< 124 / 252 >

この作品をシェア

pagetop