飛べない鳥に、口づけを。
2. ハァハァ
そして、次の日……
「おはようございます」
薬局に入ると同時に、矢沢さんと南さんの話し声が聞こえてくる。
「昨日のアスール、惜しかったみたいだね?」
「そうなんすよ。
やっぱりボランチが駄目ですね。
小沢~、戻ってこーい」
その会話にまたまたビクついてしまう。
一晩寝ても、そんなに状況は変わらなかった。
あたしは「小沢」に過敏に反応し、樹さんを思い出してドキドキしてしまう。
そんなあたしのおかしな様子に気付いたのは、意外にも鈍感だと思っていたイケメン薬局長の矢沢さんだ。