飛べない鳥に、口づけを。
「あれ?川口さん、顔赤いわよ」
余計なことを言う南さんに、
「もしかして、俺に惚れた?」
ありえないことを言う矢沢さん。
そして、
「もう、あなたが川口さんに手ぇ出したら、おばさんが本気で怒るわよ。
や、ざ、わ、君!」
南さんのその言葉の、「や、ざ、わ、君」でまたまた飛び上がりそうになった。
もちろん、矢沢さんに対してドキドキしているのではない。
どうしても「矢沢」が「小沢」に聞こえて仕方ないのだ。
あたしの取り乱しっぷりに、矢沢さんと南さんはまだまだ笑っている。
そんな中……
本日最初の爆弾が投下されたのだ。