チェックメイト
「同じ番号の方とペアを組んでゲームに参加していただきます!」
なるほど、後半はそういう流れで行くのか。
番号を見ると私は16番、さてどうやって相手を探そうか。
「16番って誰だー。」
日野さんがつぶやきながら周囲を見渡している。
「あ、私です。」
「え!?本当だ。ラッキー、探す手間が省けた。」
なんて正直な人だろう、私は思わず笑ってしまった。
私は日野さんの隣に行って肩を並べながら周りが落ち着く様子を眺めてみる。
どれくらい時間がかかるかな、そう思い日野さんに話しかけようとした時だった。
「失礼。」
日野さんと私の間を割るように声がかかって私たちは振り返る。
なんとそこに立っていたのは藤原先輩だった。
「先輩?」
「すみませんが、私の番号と交換していただけませんか?」
そう言って先輩は畳んだままの紙を日野さんに差し出した。
驚いた日野さんが瞬きを重ねていると先輩はさらに続けてこう告げる。
「彼女の隣を譲ってください。」
まっすぐで勘違いしそうな言葉に私は思わず顔を赤くしてしまう。
「…亜弥ちゃん、知り合い?」
「は、はい。上司です。」
「そう…。」
そう呟くと日野さんは先輩の方を向いて、少ししてから笑みを浮かべて紙を差し出した。
「どうぞ。じゃ、またね。亜弥ちゃん。」
「あ、はい!…また。」
なるほど、後半はそういう流れで行くのか。
番号を見ると私は16番、さてどうやって相手を探そうか。
「16番って誰だー。」
日野さんがつぶやきながら周囲を見渡している。
「あ、私です。」
「え!?本当だ。ラッキー、探す手間が省けた。」
なんて正直な人だろう、私は思わず笑ってしまった。
私は日野さんの隣に行って肩を並べながら周りが落ち着く様子を眺めてみる。
どれくらい時間がかかるかな、そう思い日野さんに話しかけようとした時だった。
「失礼。」
日野さんと私の間を割るように声がかかって私たちは振り返る。
なんとそこに立っていたのは藤原先輩だった。
「先輩?」
「すみませんが、私の番号と交換していただけませんか?」
そう言って先輩は畳んだままの紙を日野さんに差し出した。
驚いた日野さんが瞬きを重ねていると先輩はさらに続けてこう告げる。
「彼女の隣を譲ってください。」
まっすぐで勘違いしそうな言葉に私は思わず顔を赤くしてしまう。
「…亜弥ちゃん、知り合い?」
「は、はい。上司です。」
「そう…。」
そう呟くと日野さんは先輩の方を向いて、少ししてから笑みを浮かべて紙を差し出した。
「どうぞ。じゃ、またね。亜弥ちゃん。」
「あ、はい!…また。」