大切にしたい
気になる人
昼休み、屋上でお弁当を食べていると

「ねぇ、美月ちゃんは、気になる人いないの?」

「へ?」

急に雪ちゃんから、恋バナを持ちかけられた。

いない。っと返事をしようとした時

一瞬だけ、大野先生の顔が思い浮かんでしまって顔が熱くなる。

「いない、いない。恋なんかしたことない。」

適当にごまかす。

「え~、さっき変な間があったじゃん!」

「そんなことないよ、ご飯飲み込んでたの。」

雪ちゃんが頬を膨らます。
< 46 / 63 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop