大切にしたい
「吉武~、帰らなくて大丈夫なのか?」
大野先生が教室に入ってきて

「大丈夫です、今日はバイト休みなんです。」

「そっか、でも今日はずっと元気ないな?具合でも悪いのか?」

先生のやさしい声に涙が出そうになり、グッとこらえる。

甘えちゃいけない、強くならないと。


「吉武、何か変だぞこっちみて。」

腕を急に引っ張られ、同時に涙が1粒こぼれた。

あっ、それは一瞬で…

先生は驚いた顔をする。
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