大切にしたい
「吉武、苦しいときは、思いっきり泣いていい。お前が頑張っているのは、皆知っているて言っただろう。1人じゃないから大丈夫だ。」

「ごめんなさい。」

そう先生に謝りながら沢山泣いた。

昨年の今頃は泣く時間なんてなくて

生きるのに必死だった。

1人になるくらいなら、一緒に付いて行けば良かったって

何度も何度も、後悔して

もう一度会いたくてたまらなかった。


先生に頭を優しくなでられ

人の温かさに気づく。

1人じゃ埋められない

心の隙間が埋まる。

先生は、いつだって私が欲しい言葉をくれたんだ。
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