横顔のナイト【短編】
太陽の匂い
今日のあたしは結構ツイてる。
くじで引き当てたその席は、窓際の最後尾だった。
残暑を感じるこの季節、まだまだ日差しがうっとうしいけれど、今日みたいに天気のいい日は、抜けるような青空が窓の外一面を覆う。
ふとグラウンドを見下ろすと、どこかのクラスが体育の授業をやっていて、にぎやかな声がここまで聞こえてくる。
雨上がりの湿った匂いや、教室の中にかすかに入ってくるやわらかい風とか。
授業がちょっと退屈になっても、この席ならきっと気持ちよく過ごせそう。
それで居眠りなんかしちゃっても、先生にはバレにくいしね。
くじで引き当てたその席は、窓際の最後尾だった。
残暑を感じるこの季節、まだまだ日差しがうっとうしいけれど、今日みたいに天気のいい日は、抜けるような青空が窓の外一面を覆う。
ふとグラウンドを見下ろすと、どこかのクラスが体育の授業をやっていて、にぎやかな声がここまで聞こえてくる。
雨上がりの湿った匂いや、教室の中にかすかに入ってくるやわらかい風とか。
授業がちょっと退屈になっても、この席ならきっと気持ちよく過ごせそう。
それで居眠りなんかしちゃっても、先生にはバレにくいしね。
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