暗闇の中の少女
『声出てた?』



「ばっちりな」



うそ〜〜恥ずかしい……



でも、データ消しちゃったぐらいだったら復元できるはず…



そう思って速斗が言っていた紙は見ずに立ち上げたパソコンの画面を見る



暫くパソコンとカタカタと向き合う



『……出来た…』



「マジ?って、麗美、資料写してた訳じゃねぇーの?」



そう言いながら私が弄っていたパソコンを覗き込むと…



「もしかして…復元した…?」



『うん』



「…やっぱ、こう言う所は健在なのか…」



意味深な速斗の言葉に首を傾げる



「麗美!!」


< 109 / 330 >

この作品をシェア

pagetop