暗闇の中の少女
バンッと静かだった空間の中に入ってきたのは



「弥生。うるせぇよ」



弥生で…。すかさず速斗が弥生に文句を言う



「いいでしょ!?別に!」



そう速斗に言い返しながら私の方に歩み寄ってきて



『く、苦しっ…』



ぎゅーっと私を抱きしめる



「だから!麗美から離れろ!!」



ばっと速斗が私を引き寄せる



「あ!ちょっと!」



不服そうに速斗を見る弥生



『弥生?なんか用があったんじゃ…』



「…あ、そうそう」



絶対忘れたよね…?



「これとこれとこれ。お願いね」



速斗に資料らしきものを渡してニコニコしてる弥生



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