暗闇の中の少女
ポロッと思っていた言葉が零れた



「そ。ここは俺らの城だ」



自慢気に言う時雨



「入ろうぜ!」



ノリノリで先頭をきって入る來に皆が続く



でも私の足は地面ゆへばりついたまま…。



なんとなくこの先には進んではいけないって本能が叫んでる



どうしてそう思うのかなんてわかんない



けど、この先に進めばなにかが変わってしまうのは確実な気がした



そんな事を思ってる私とは裏腹に皆はどんどん中に入っていく



時雨は私が中々進まないのを不思議に思ったのか早く行けよ?なんて言う



それでも黙っていると…。


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