暗闇の中の少女
サラサラと常備してる紙とペンで自分の電話番号を書く



『これ、持ってて』



頼くんに渡すとニッコリとした笑顔で



「はい」



「なに渡したのー?」



秋樹が聞いてきたけど



『内緒』



そう言って誤魔化した



「みーんな!麗ちゃん連れてきたよー!」



「やっと来たか。頼と何話してたんだよ?」



『ちょっとね…』



曖昧な笑顔で時雨の質問をかわす



「ふーん?」



これ以上聞かれたくない事に気づいたのか時雨はそれ以上なにも言ってこなかった



罪悪感が胸に残ったけど…それに気づかないふりした



< 128 / 330 >

この作品をシェア

pagetop