暗闇の中の少女
「はぁ…やっぱりいないな…」



「そうだね…」



「アイツどこ行ったんだ…」



遠くの方から四つの影



懐かしいと同時に逃げなきゃって無意識に思った



でも向こうにいた一人が驚いたようにこちらを見て



「えっ?は、速斗さん!!?」



そう声を発した



「あ?」



速斗も気づいてその人達を見る



「お久しぶりです。」



「あぁ。」



私は咄嗟に速斗の影に隠れたからまだ距離がある彼らには見えていない



でもどうしよう…



いつまでもここに居たら必ず見つかってしまう…



なぜだか彼らには見つかってはいけないような気がした


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