暗闇の中の少女
速斗も私が隠れている事に気づいたのか



そっと抱きしめるように肩に手を回し彼らには私の顔が見えないようにしてくれた



どんどん足音がこちらに近づいて来て私達の近くで止まる



「お前らがここにいるなんて珍しいな?」



「……麗美を探してるんです」



え…?私…??



いやでも、違う麗美さんかもしれないし…



そう自分の中で結論付ける



「……なんで今更麗美を探す必要がある?」



いつもより低くなった速斗の声



若干殺気も出ている



「それは…」



「お前ら自分達がやった事わかってんのか?」




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