暗闇の中の少女
さっきまで寝てたのに起きたらこの町から出てくって言うんだもん



「まさかお前記憶が…?」



『うん』



「…そうか…。」



『だから、出てくよ。』



「……どうしても出てかないといけないのか…?」



いつもは私の言う事に賛成してくれるのに今回だけは賛成してくれないらしい



『うん。だって私がこの町に居たらまた皆を傷つけちゃうもん』



「そんな事ない!!」



私が居ると私にとって大切な人は皆傷つく…。



それは速斗だって例外じゃない



私はもう皆を不幸にして傷つけたくないんだ



皆が傷つくくらいなら私は皆から離れる



「ダメだ…」

< 159 / 330 >

この作品をシェア

pagetop