暗闇の中の少女
ため息を付きボソリと弥生が呟いた声は小さすぎて私の耳に届かなかった



「……まだ残ってたのか?」



『は、速斗!?』



突然現れた速斗



「おう」



「ちょっと…!速斗!!」



速斗を見た瞬間弥生の怒ったような声



「げ…」



弥生を見た瞬間嫌そうな顔をした速斗



「げ…じゃないわよ!アンタ、何考えてるのよ!!?」



「別に」



「アンタねぇ…!」



今にも殴りかかりそうな雰囲気の弥生に全く怯む様子を見せない速斗



怒りが収まっていない弥生は速斗に詰め寄る




速斗は速斗で弥生を挑発している



『……2人とも!いい加減やめて』


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