暗闇の中の少女
そう言って私を空き教室が沢山存在する場所に連れてきた速斗に私の頭の中は“?”が埋め尽くす



その中の空き教室の一つに入って



「すぐ助けに行けなくてごめんな…」



謝ってきた速斗



速斗のせいじゃないと首を横に振るが速斗の顔は後悔の色が滲んでいた



『速斗が謝る事じゃないよ』



「でも…!」



中々引き下がってくれない速斗



『じゃあ…さ、ぎゅって抱き締めて…』



「…そんな事でいいのか…?」



速斗はそんな事って言うけどそれは私を何より安心させられる温もりなんだよ…?



そんな事言えないけど…。



< 231 / 330 >

この作品をシェア

pagetop