暗闇の中の少女
日暮れも迫ったぐらいの時間



相当長い間速斗に抱きついていたと外の景色を見て思う



『速斗…ありがとう』



「ん?大した事じゃない」



そう言って優しく頭を撫でてくれた



そしてまた実感する妹扱いに少し胸が痛む



「…さ、もう帰るか」



『…うん』



寮へ帰る為の帰路につく



後から自分が大胆な行動をとっていたなと思い返し恥ずかしさでいつも通り速斗と喋る事が出来なかった



「そー言えばさ、麗美」



『……ん?』



いきなり話掛けてきた速斗にびっくりしてワンテンポ返事が遅れてしまった



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