暗闇の中の少女
「あ、麗!」



『夏、で、紹介したい人って……』



思わず言葉を止めるほどビックリした



だって…そこに居たのは……



『奏汰……』



「久しぶりだな、麗美」



『…どうして……』



「奏兄は私のお兄ちゃんなの。黙っててごめんね。どうしても会わせてほしい…って頼まれちゃって…。」



奏汰は私がまだ華龍にいた時の副総長だった。今は総長だと思うけど



「ごめんな。いきなり来て。」



『……』



なんで?どうして今更…?



頭の中をぐるぐる駆け巡る



「あの日の事他の奴らから聞いた。」



…うん。だって奏汰はあの日居なかったもんね…。



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