暗闇の中の少女
『わかった』



俺は、それまで寝てようかな…?



そう思ってソファーに横になった



夏の看病をしていて昨日ろくに寝ていなかったせいかすぐに眠りについた



「おい、奏汰。起きろ」



誰かのそんな声がする



『もうちょっと…』



「お前が呼んだんだろ」



『あ?うるせえな』



嫌々起き上がる



呆れ顔の馨と若干イラついている玲央の顔が目に入った



「奏汰くぅん、急に呼び出せなんてどうしたのぉ?」



気持ち悪い声を出して俺の所に来たこいつに心底吐き気がする



『痣とやら見せてもらおうじゃねぇか』



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