暗闇の中の少女
ニヤリとなにか思いついたような笑みを浮かべ速斗さんは



「俺の事は呼び捨て。あと敬語もなし」



『……えっ…?!』



私が口ごもってると…



「じゃないと明日は来ないかもなー」



楽しそうに笑いながら言う速斗さん



…うぅ…なんでこんな気持ちになるのかわかんないけど…明日も速斗さんに会いたい…



『は…速斗…明日も来て…?』



首を傾げて速斗さん…速斗を見上げて言ってみる



誰かにこうやってお願いしたら大抵のお願いは通るって言われた気がする



でも誰だっけ…?



さっきまで余裕な笑みを零していた速斗さんはぱっと顔を隠して後ろを向いてしまった


< 27 / 330 >

この作品をシェア

pagetop